誰からも理解されない失恋

ホイッスル! という漫画の不破大地というキャラが好きで好きで好きで、二次創作をしていたし、ずっと彼が出てくる二次創作を読んでいた。
私はBLが得意じゃないので、読んでいたのも書いていたのもほとんどが夢小説だ。夢小説は、自分の名前を入れて、キャラクターと恋愛するというものである。
18歳の夏からずっと、私は不破と結婚することだけを夢見た。リアルの男性と関わっても、二次元には敵わない。それは最後の砦のようなものだった。 私はリアルの、三次元の男性との関わりに疲れていたのだ。
けれど今日、私は失恋した。ホイッスル! の続編には、不破の娘らしき女の子がいる。名前からして間違いない。この例えようもない喪失感。不破は結婚して、娘がいる。おかしいだろう。不破は1984年生まれで私と同い年だから、彼女が13歳だと仮定した場合、20歳のときの子供になる(彼女はおそらく中学生の設定だ。もしかしたら違うかもしれない)。いや、この際年齢などどうでもいい。不破は結婚して、子供がいる。それが事実なのである。
あの三白眼、硬そうな髪、セクシーな黒のタンクトップ姿、174cmという完璧な身長、人の自信を平気で壊すクラッシャーぶり、それでいて母性をくすぐる可愛さ。不破は必ず私と結婚して、家事の出来ない私に呆れて、手伝ってくれると信じていたのだ。そして一生かけて、私を考察してくれると。

もう、私の夢見た世界は実現しない。もう、私の夢見る相手はどこにもいない。そしてこの苦しみを理解できる人はいるかもわからない。リアルの男性とうまくいかなかったことなんか、どうでもいいよ。そんなのこの苦しみに比べたら、取るに足りないことだよ。
ねぇ、不破の夢小説を読んでいた人、私のHPに来てくれていた人、今、どうしていますか。もう、夢など見ていませんか。私はダメみたいです。あそこからずっとずっと、抜け出せなかったみたいです。
私は不破を愛せませんでした。愛していれば、この事実さえ受け入れることが出来たでしょう。私は不破に恋していたんです、ずっと。
恋をしないと死んでしまう私、これからずっと幽霊です。幽霊のまま、私は不破より早く33歳になります。